和室:押入れ?畳?障子
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客間やくつろぎの場として幅広く利用できる和室は、あまり物が置かれていない狀態で、すっきり整理されていることがのぞましいでしょう。
ふだんのお手入れはもちろん、襖や障子の貼り替えなども簡単ですので、ご家族みんなと協力して行ってください。 -
毎日のこまめなお掃除で、ダニの発生も防げます。
- ■掃除する際は、畳の目に沿って掃除機やホウキでほこりを取り除いた後、乾拭きしてください。
- ■障子の桟についたほこりは、小さい筆を使うときれいにはらい落とせます。
- ■天井のほこりはたまりやすい隅を中心にはらいましょう。
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晴れた日は押し入れの換気を。
物がいっぱい詰まり襖で仕切られた押し入れは、濕気がこもりやすく、結露が起こりやすい場所です。外壁に面した北側は特に注意しましょう。
- ■よく晴れて乾燥した日は襖を開放し、風通しをよくします。時には押し入れの中のものを取り出して、乾燥させるといいでしょう。
- ■押し入れの床にスノコを敷き、空気の通り道をつくるのも効果があります。
- ■梅雨など雨の多い時は扇風機などを使って、強制換気を行ってください。
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畳の普段の手入れ方法。
畳の手入れをするときは、換気をよくし、市販の畳用洗剤を使い固く絞った雑巾で拭いた後、水気を殘さないように乾拭きしてください。また、酢をとかした水で同様に拭き取った後、十分に乾拭きしてください。
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和室は換気が大切。
和室の換気を怠っていると、畳一面にカビが発生することがあります。
あまり使用していない部屋でも積極的に換気をしてください。梅雨から夏にかけて高溫になる時期は除濕器の利用も効果的です。 -
畳のカビ退治。
畳にカビが発生した場合は、エチルアルコールと水を10:7の割合で薄めたもので、ていねいに拭き取った後、乾いたきれいな雑巾で乾拭きしてください。エチルアルコールは薬局等で市販されています。
カビの予防や駆除に一番効果があるのは太陽の紫外線。年に2回は畳を上げて太陽の光にあてることをおすすめします。また換気システムを24時間運転することでシックハウスだけでなく、結露やダニ?カビにとっても効果があります。 -
畳にシミがついた時。
インクやコーヒーなどをこぼしたら、乾かないうちにお湯をかけてシミを薄めて、吸取紙で吸い取ってから、よく乾かします。シミになったら、水で薄めた洗剤を乾いた雑巾につけて、畳の目に沿ってたたきながらしみを取ります。その後、固く絞った雑巾で洗剤分を拭き取り、乾拭きして完了です。
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畳の汚れがひどい時は…
畳は濕気を嫌うので、水拭きする場合は晴れた日を選び、部屋の風通しを良くして行ってください。住宅用洗剤を含ませ固く絞った雑巾で拭いた後、洗剤分を殘さないように手早く水拭きします。最後に、乾拭きしておけばOKです。
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畳は裏返しにして、蟲干ししましょう。
年に2回は蟲干しして、濕気をとります。その際必ず畳は裏返しにしてください。畳表は直射日光を當てると黃色く変色してしまうのでご注意を。
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畳にダニが発生したら…
殺蟲剤をまくだけでは、內側にある卵や幼蟲までを殺すことはできません。50度以上で加熱すれば、半日でほとんど死滅します。
30度を超える真夏日に、照り返しの強いタイルやコンクリートの上へ畳を広げ、天日干しを行い徹底退治しましょう。 -
畳がこげた時の対応策。
軽い焼けこげは、綿などにオキシドールを含ませて、脫色しましょう。また、小さなこげ穴ができた場合は、目打ちでこげた部分のい草を數本抜き取り、すき間を調整します。
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白木部分のお手入れは傷つけないように注意。
床の間の床柱の白木の部分も水拭きをすると保護膜がはげ、表面のツヤが失われます。
柔らかい布で乾拭きした後、専用ワックスなどで磨いておくと、傷や汚れがつきにくくなります。 -
床の間のお手入れについて。
床の間の手入れをするときは絶対に水拭きをしないでください。
乾拭きするか、専用クリーナーを使用してください。軽い汚れなら消しゴムを使うと簡単にきれいになります。普段からホコリがたまらないようにまめにお掃除しましょう。 -
白木の傷はアイロンで解決。
へこみの程度が軽ければ、水で固く絞った布を置いて、上から低溫のアイロンをそっとあてます。
これを數回繰り返せばOKです。 -
襖枠に傷がついたら、塗料で補修。
傷のついた部分に、色に合わせた塗料を小さな筆などを使って、重ね塗りしましょう。
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障子や襖のすべりが悪い時
敷居のすべりが悪く障子や襖がスムーズに開閉できない場合は、ろうやワックスを塗ってください。
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障子の桟が折れた時はセロハンテープで補強。
木製の桟が折れた時は、早急に処置をしておかないと、障子に狂いが生じてきます。
折れた桟がそのまま使える時は、木工用接著剤で接著し、セロハンテープなどで固定しておきましょう。 -
障子に穴があいた時の簡単な処置法
小さい穴の場合は、花などの形に切りとった障子紙でふさいでおきましょう。
大きめの穴の場合は、穴のあいた部分を1マス分切り取って、その部分に新しい障子紙を貼っておきます。 -
桟のお手入れはふだんから心掛けて。
障子の桟は、こまめにハタキをかけ、ホコリが積もらないようにしましょう。ひどい汚れになった場合は、障子の張り替えの際、古い障子紙をはがした後に水洗いします。
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押入れの中段及び枕棚の使用上のご注意。
押入れの中段は80kg、枕棚は40kgの重さに耐えられるように設計されています。それ以上の重さの荷物を載せたり、真ん中に集中して置いたりすると、棚板の抜け落ちや破損の可能性があり大変危険です。重いものは下の段に置き、中段や枕棚には荷物を分散するようにして載せてください。
なるほど?コラム
害蟲(ダニ)
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暮らしの快適をはばむダニ。
體長およそ0.3mmのダニは、ふだん目につくことはありませんが、実は家の中には想像を絶するほどの數が生息していると言われます。人間に被害も與え、特にチリダニは鼻炎や喘息、結膜炎、アトピー性皮膚炎などアレルギー性の疾患を引き起こす原因にもなります。
ダニの繁殖する條件は、溫度が20度を超え、濕度が60%以上になったとき。6月くらいからの蒸し暑い気候が最適となります。この條件が整えば畳1枚の表面に數百匹、その中には數百萬匹のダニがいることもあるとか。畳のほかにはカーペット、布団なども繁殖しやすく、また一人當りの居住面積が狹いほどダニの數は多くなります。しかも最近の住まいは斷熱材などを使用しているため気密性が高く、より繁殖しやすい狀態になっており、常に窓やドアを開けて換気を図ることがまず大切です。 -
どこからともなくやってくる小さい蟲の正體は…。
気がつくと、どこからかやってきている小さな蟲。その原因は、流し臺にある三角コーナーや排水トラップ、ゴミ箱の汚れにあることが多いようです。そうじを怠ると、夏場は特にすぐ発生します。季節を問わず毎日、三角コーナーや排水トラップ、ゴミ箱を清潔に保つよう心掛けましょう。