共創共生「京都?弓の道」篇
茶道、華道、書道、剣道、そして弓道。この國の文化や蕓事、武術の多くは「道」と呼ばれます。それは文字どおり求道的な意味をもち、巧拙や勝敗よりも、自己の精神修養や他者への敬意、感謝の心を尊重します。このCMのテーマは、「道」。日本らしい「道」の典型のひとつとも言える弓道を通じて「道」に迫ります。古都?京都を舞臺に、京弓の伝統を五百年以上も受け継いできた弓師と、弓道に打ち込む人々との交流を軸に展開。朝の座禪やお花のお稽古、お茶會の準備など、京の都らしい場面を點描で挾みながら、弓の制作過程と弓道場の場面を交互に描いていきます。強い力を生む実用品でありながら、とても美しいフォルムを持つ京弓。それは、人が「道」を追求するための大切な伴侶です。日本の道具は「道」を拓き、「道」を極めるためにあるのかもしれません。「道」という言葉がつくる、この國獨特の文化。それを支える禮節、謙譲、感謝。ふだん見えないけれど大切にしたいこころを、一張りの弓が教えてくれました。
撮影エピソード
室町時代から一子相伝で京弓を受け継いできた第二十一代御弓師、柴田勘十郎さん。CMのハイライトは「にべ打ち」という工程。「にべ」とは、鹿革を煮詰めてつくる天然の接著剤です。湯を沸かし「にべ」を溫めながら竹を重ね合わせ、すぐさま竹の楔をカンカンと打ち込んでいく作業は、時間との戦い。勘十郎さんと跡継ぎの息子さん、若いお弟子さん、3人の息もぴったりの連攜作業は、ドラマチックで手に汗握る緊迫感でした。
CM動畫
共創共生「京都?弓の道」篇(90秒バージョン)
共創共生「京都?弓の道」篇(60秒バージョン)
共創共生「京都?弓の道」篇(30秒バージョン)