日本の學生は、「読み書き」や「計算」能力は高いものの、「學習意欲」は先進國最低レベルという調査結果があります。この原因として、學生が企業など社會との関わりが希薄なため將來の目標や社會で必要とされる能力に気づきにくいことが挙げられます。クエストエデュケーションは、現実社會と連動しながら「生きる力」を育む學習プログラムです?!钙髽I探究コース」では、生徒が企業のインターン生として學校での長期インターンを行い、企業から出されるミッションに取り組みます。正解のない問いにチームで挑み、自ら感じ、考え、表現していく中で、『探究』という學び方を実踐していきます。
戦後に創業した當社は、積極精神?公の精神をもって、社會に貢獻する事業を次々と生み出してきました。この當社の最良の資本を教育の分野に還元するため、探究型の學びであるクエストエデュケーションに2007年度より協賛しています。
4月~12月インターンを通じた企業調査、企畫提案
一人ひとりの個性的な學びを応援するため、表紙はすべて異なっています。
複數ある協賛企業の中からインターン先を選びチームを結成します。
インターン先の企業の研究や、「初仕事」として街頭でのアンケート調査を実施します。
インターン先の企業からミッション発表され、提案づくりがスタートします。
ブレインストーミングをはじめ、企畫手法を學び議論をします。當社も學校訪問が本格化します。
各チームがクラス內で発表。當社も企畫を磨くためのアドバイスや、仕事にかける思いを伝えます。
各地區の學校が集い、合同での発表會やディスカッションを行います。
學校內での発表會をします。學校內では最後の発表の場となります。
1月一次審査
全國からの応募される作品に対して、協賛企業と主催者による事前審査を実施。各協賛企業は10チームまで絞り込みます。
2月クエストカップ 全國大會
1年間の探究の集大成であり、発表の場となる全國大會です。中高生とは思えないほどの非常にハイレベルな內容、堂々たる提案がプレゼンテーションされます。
クエストカップ2016 全國大會
2016年2月20日(土)に東京?法政大學 市ヶ谷キャンパス等で行われた全國大會には、全國約80校、1486チームの中から一次審査を通過した72チームが參加しました。當社インターンシップ生であった、育英西高等學校(奈良県)のチーム名「大和に住んで17年」の皆さんが見事グランプリを獲得。
「3億8400萬年の家」をテーマに、審査員を驚かせる素晴らしい提案をプレゼンしていただきました。
【大和ハウス工業からのミッション】
「私たちが世界を変える!72億のハートを動かす大和ハウスの新商品を提案せよ!」
【提案內容】
ゴキブリが地球上で非常に清潔な生物であることに著目し、ゴキブリの脂肪酸を活用した「最強の除菌建材」を提案。國連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を踏まえ、「健康的な生活を送る」という人類の普遍的な課題を解決する新商品となっている。
チーム「大和に住んで17年」の皆さん
グランプリを受賞して 育英西高等學?! 复蠛亭俗·螭?7年チーム」
- 市川愛さん
- 大和ハウス工業の社員の方から、數ヶ月かけて創った私たちの提案に対して「本當に72億のハートが動くのか?」と指摘されショックを受けました。その日が出発點となり、血のにじむような努力を続けました。「ゴキブリ」のような身近にあるものをコツコツ調べ、分析を繰り返し、それが世界を変える程の大きな提案へと膨らんでいくことがとても面白かったです。
- 髙井美佐さん
- 普段の學校生活では絶対に関わることのできない企業の方や、熱意ある全國の生徒と接點が持てることがクエストエデュケーションの魅力です。多くの人と関わることで、「様々な角度からものを見ることができる」ことに気づきました。そして、メンバーと真剣に議論する過程でメンバーの個性に初めて気づきました。各メンバーの強みを活かせたのも、クエストでの長期に亙る「本気の議論」があってこそだと思います。
(寫真左) 髙井美佐さん
先生 安田學園高等學?!〗虅帐鼊罩魅巍“贋|和德
子どもたちの企業や社會についての視野が広がるのはもちろん、キャリアプランにも役立ちますね。企業はただモノを作るだけでなく、未來を育てているということに私自身も気づきました。教師にとっても刺激的な體験です。
當社従業員 城東支店 総務経理課長 大塚健
教室で、本當は言いたいのになかなか自分の意見を言えない子どももいます。そういう子の背中を押すのも大人の役目であると、いつも心がけています。これは會社での部下や後輩の育て方と同じなんです。また子どもたちのチームワークやミッションに取り組むひたむきさには、ひと際感動します。
主催者 株式會社教育と探求社 代表取締役社長 宮地勘司
「21世紀を創る人を育てる」。それがクエストエデュケーションの目標です。正解のない時代を生きる中學生?高校生に、自分の頭で考えて、仲間と一緒に未來を創造していく力を、學校教育の中で育んで欲しい。そう願ってこの事業をはじめました。立ち上げから10年を越え、既に10萬人近い生徒がクエストエデュケーションを受講しています。生徒との真摯なやりとりを通じて、彼らの探究をサポートしてくれる大和ハウス工業のみなさんにいつも感謝しています。