日本は鉱工業(yè)資源やエネルギー資源の大部分を輸入に頼っており、エネルギー資源に限っていえば自給率は12％程度に過(guò)ぎませんが、日本の海域には多くの未開(kāi)発資源が眠っています。特に海洋鉱物資源は潛在的な國(guó)力であり、個(gè)人での保有は不可能ですが、國(guó)全體の視野を持てば、権利として公民が持つ資産でもあります。今回は、日本の海洋資源開(kāi)発について考えてみます。

島國(guó)日本の海洋資源

日本の陸地面積は38萬(wàn)km2と大きくはありませんので、石灰石や一部の鉱物を除き、鉱工業(yè)資源やエネルギー資源の大部分を輸入に頼らざるを得ません。最近では、先の東京オリンピック?パラリンピック大會(huì)のメダル材料として注目を集めたように、電子製品や家電製品などの廃棄物（いわゆる都市鉱山）をリサイクルし、レアメタル等を抽出?回収して利用する取り組みも盛んにおこなわれていますが、石油や天然ガス等のエネルギー資源に関しては、需要を満たす産出量を確保することが難しい狀況です。
ところで、地球は水の惑星と呼ばれるように、表面積の7割以上が海洋で構(gòu)成されています。日本においても、國(guó)連海洋法條約による200海里內(nèi)排他的経済水域（EEZ）の総面積は約447萬(wàn)km2とされ、実に領(lǐng)土の10倍以上の海洋を擁しています。海洋は水面下とはいえ、陸地と同様に地下資源を豊富に埋蔵していることが予測(cè)されています。國(guó)は、平成21（2009）年に「海洋エネルギー?鉱物資源開(kāi)発計(jì)畫」を策定、平成31（2019）年に5年計(jì)畫の3期目となる改定を行い、國(guó)主導(dǎo)で海洋資源の開(kāi)発を推進(jìn)しています。
例えば、石油や天然ガスについては、全世界埋蔵量の4分の1は海洋にあるといわれており、第二次世界大戦以降、各國(guó)で採(cǎi)掘、生産が始まっています。日本においても、沿岸部でいくつかの油田が発見(jiàn)されていますが、さらに、獨(dú)立行政法人石油天然ガス?金屬鉱物資源機(jī)構(gòu)（JOGMEC）が中心となり、深海域にある資源の探査が進(jìn)められています。

次世代のエネルギー資源「メタンハイドレート」

メタンハイドレートとは、天然ガスの主成分である「メタンガス」が水分子と結(jié)びついてできた、氷?duì)瞍挝镔|(zhì)です。火をつけると燃えるため、「燃える氷」とも呼ばれており、石炭や石油を燃やすよりも二酸化炭素の排出量が約30％程度少ないことから、石炭や石油に代わる次世代エネルギー資源として期待されています。このメタンハイドレートは、溫度が低く圧力が高い環(huán)境、水深500メートルの深海底やその下の地層の中に存在し、日本の周辺海域に大量に存在していることが分かっています。一方で、メタンハイドレートは、氷?duì)瞍喂腆wとして海底に眠っているため、採(cǎi)掘して「メタンガス」を取り出すには、高度な技術(shù)が必要となります。経済産業(yè)省は、平成13（2001）年から「メタンハイドレート開(kāi)発計(jì)畫」を開(kāi)始し、計(jì)畫を?qū)g施する組織として、獨(dú)立行政法人石油天然ガス?金屬鉱物資源機(jī)構(gòu)（JOGMEC）、國(guó)立研究開(kāi)発法人産業(yè)技術(shù)総合研究所（AIST）、日本メタンハイドレート調(diào)査株式會(huì)社（JMH）で構(gòu)成する「メタンハイドレート資源開(kāi)発研究コンソーシアム」が設(shè)置され、2013（2001）年には、愛(ài)知県渥美半島から三重県志摩半島の沖、水深1000メートルの海底下にある地層から、世界で初めて約12萬(wàn)立方メートルのメタンガスを取り出すことに成功しています。
大きな期待が寄せられるメタンハイドレートの実用化には、採(cǎi)掘、生産コストや環(huán)境への負(fù)荷等の問(wèn)題など、いくつかハードルがあるものの、國(guó)は「2023年から2027年の間に、民間企業(yè)が主導(dǎo)する商業(yè)化に向けたプロジェクトが開(kāi)始されることを目指す」とし、官民連攜しての事業(yè)として推進(jìn)しています。

貴重なハイテク材料「レアメタル」が海底に眠る

コバルトやニッケルなどのレアメタルは、日本が主力とするハイテク産業(yè)に必須の材料であり、今後とも需要が拡大する見(jiàn)込みです。一方で、レアメタルの生産は少數(shù)の國(guó)に偏っており、安全保障面でも供給ルートの確立が求められています。このレアメタルが、太平洋海底に広く分布していることが分かってきました。JOGMECの資料によれば、海底熱水鉱床（熱水中の銅、鉛、亜鉛、金、銀等の有用金屬が沈殿している海床）やコバルトリッチクラスト（コバルトを多く含む地殻）、マンガン団塊、レアアース泥などの鉱物がEEZ內(nèi)あるいは公海で発見(jiàn)され、試掘によりレアメタルを多く含むことが確認(rèn)されています。海底鉱物資源開(kāi)発は、現(xiàn)時(shí)點(diǎn)では世界的に見(jiàn)ても例が少ない先端的な技術(shù)であり、不確実性が高く極めて難度の高い事業(yè)であるため、商業(yè)化にはまだまだ時(shí)間がかかりそうですが、國(guó)際需要や社會(huì)情勢(shì)などの環(huán)境動(dòng)向次第では重要性が増す分野でもあります。資源小國(guó)である日本にとって、海洋資源の開(kāi)拓は、推進(jìn)する価値のある事業(yè)でしょう。次世代技術(shù)を育成し新産業(yè)の創(chuàng)造を誘発する挑戦的な取り組みとして、継続していくことが望まれます。

日本には、まだまだ未開(kāi)拓な資産化できる資源が少なからずありそうです。21世紀(jì)に入った日本は、少子高齢化や経済成長(zhǎng)の鈍化、資源問(wèn)題など、何かと明るい材料が乏しい狀況ではありますが、將來(lái)的なポテンシャルを少し遠(yuǎn)方に見(jiàn)據(jù)えて、新たな資源開(kāi)発で社會(huì)的価値やトレンドを創(chuàng)造する、言い換えれば「ありたい姿（夢(mèng)）を描くこと」も必要だと思われます。

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