2009/12/02
ニュースレター
當社の「賃貸住宅におけるCO2排出量削減」の取り組みが「平成21年度地球溫暖化防止活動環境大臣表彰」を受賞しました |
大和ハウス工業株式會社(本社:大阪市、社長:村上健治)の「賃貸住宅におけるCO2排出量削減」の取り組みが、環境省が実施する「平成21年度地球溫暖化防止活動環境大臣表彰」を受賞しました。
「平成21年度地球溫暖化防止活動環境大臣表彰」では、企業や地方公共団體、民間団體等から163件の応募がありました。
今回の審査では、當社が「2008年度から取り組んでいる中期環境行動計畫『Endless Green Program(エンドレスグリーンプログラム) 2010』において、賃貸住宅におけるCO2削減の具體的な數値目標を設定し、環境対応型賃貸住宅の開発?普及に努めていることや、太陽光発電システム搭載が可能な賃貸住宅商品仕様を拡充したこと、加えて、自然の風や光を取り込んだ環境対応型賃貸住宅商品『セジュールエコハ』の開発?販売などにより、省エネルギー賃貸住宅の普及を推進している。」という點に評価をいただき、受賞することになりました。
<地球溫暖化防止活動環境大臣表彰>
環境省では、平成10年度から地球溫暖化対策を推進するための一環として、毎年度、地球溫暖化防止に顕著な功績のあった個人又は団體に対し、その功績を稱えるために地球溫暖化防止活動環境大臣表彰を実施しています。
1.賃貸住宅におけるCO2削減の数値目標を設定し、実行しています 2008年4月より、当社およびグループ各社は、環境と共生し人が心豊かに生きる社会の実現を目指し、その具体化のため、2008年度から2010年度の環境行動計画として「Endless Green Program(エンドレスグリーンプログラム) 2010」を策定しました。 「エンドレスグリーンプログラム2010」では、2010年度までに当社が提供する住宅や建築物の省エネ対策により削減したCO2排出量(以下、「商品・サービス」によるCO2削減貢献量)の合計を大和ハウスグループのオフィス・業務用車両・工場・輸送・施工現場・運営施設などから排出されるCO2排出量(以下、「事業活動プロセス」におけるCO2排出量)の合計の2倍以上とする、CO2ダブルスコアの達成を目標に全事業・全部門で地球温暖化防止の活動を展開しています。 賃貸住宅においては、2010年度のCO2削減貢献量を11.2万t-CO2以上、一戸あたりの年間CO2排出量を1990年比で5%以上削減という目標を設定しました。高断熱仕様、高効率エアコン、高効率給湯器、太陽光発電システムなどの普及を進めています。 2008年度の実績では、CO2削減貢献量6.2万t-CO2、一戸あたりの年間CO2削減量の削減率(1990年比)は3.4%とすることができました。今後も環境配慮型の商品・サービスを提供することにより、CO2削減に貢献していきます。
●CO2バランスからCO2ダブルスコアへ |
2.太陽光発電システムを搭載できる賃貸住宅商品仕様を拡充しました 当社は2000年4月、次世代省エネルギー基準(Ⅳ地域)に適合し、太陽光発電システムを搭載した(※1)ファミリー向け2階建賃貸住宅「セジュールRG 環境聚房(かんきょうしゅうぼう)」を発売。また、2003年8月には、煙突型の風力・太陽光ハイブリッド型発電システムを搭載した(※1)「セジュールローズコート」を発売するなど、環境対応型賃貸住宅商品を業界にさきがけて提案してきました。 また売電面では、これまで当社が手がけた太陽光発電システム付きの賃貸住宅では、発電した電力を売電する場合、共用部の余剰電力のみの売電でしたが、今回、新たに各住戸の電気使用量に応じて余剰電力を売電できる仕組みを整備しました。これにより、土地オーナー様だけでなく、ご入居者にとっても売電によるメリットを享受することができます。 あわせて、土地オーナー様に対して高効率給湯器「エコキュート」「IHクッキングヒーター」と組み合わせたオール電化パッケージの賃貸住宅商品をご提案することで、環境に配慮した賃貸住宅がより広く普及するように努めています。 ※1.オプション採用。「セジュールRG環境聚房」は現在販売していません。 |
3.環境対応型賃貸住宅商品「セジュールエコハ」を開発・販売しました 2009年11月2日に発売した「セジュールエコハ」は、次世代省エネルギー基準(Ⅳ地域)に適合する高い断熱仕様に加えて、太陽光発電システムや、高効率給湯器「エコキュート」「IHクッキングヒーター」などを標準採用した環境配慮型の賃貸住宅商品です。自然の風や太陽の光をパッシブ(※2)な方法により住まいに取り入れ、室内に取り込むことで、ご入居者にとっては、光熱費軽減とともに、居住環境の快適さを味わうことができます。 居住時のCO2排出量については、1990年当時の当社賃貸住宅と比較して約63%削減(※3)できるだけでなく、従来の当社賃貸住宅と比べ、年間光熱費が大幅に削減できるため、ご入居者の光熱費を節約することができます。 ※2.受動的の意味。住宅設備機器などのアクティブ(能動的)な動力機器に頼るのではなく、自然のエネルギーを上手に活用すること。 ※3. 数値は当社独自のシミュレーションによる試算結果をもとに算出しています。ご入居者の住まい方など諸条件により数値は異なります。 |
4.環境配慮型賃貸住宅の普及について 当社は、環境配慮型の賃貸住宅の普及により、土地オーナー様にとっては、有利な家賃に設定できるだけでなく、環境面ではCO2排出量を削減することができ、地域社会に貢献することができると考えています。 そして、これまでの一戸建て住宅などの持ち家を中心とした環境対策・省エネ対策に加え、省エネ性能の高い環境配慮型の賃貸住宅が全国により広く普及することにより、地球温暖化防止に役立つと考えています。 |
●大和ハウスグループの環境への取り組み 大和ハウスグループでは、2009年4月、地球環境への取り組みに対する強い思いをメッセージとして、環境行動スローガン「未来を、つなごう We Build ECO」を策定しました。私たちは『未来を見据えた自主的な環境行動によって、常に社会をリードし、現在と未来をつないでいきたい』との思いのもと、すべての企業活動を通じて、地球温暖化防止や資源循環などの環境活動に取り組んでいきます。 |
●環境対応型2階建賃貸住宅商品「セジュールエコハ」 |
以上