ケーススタディ
食品の製品、加工、物流施設のケーススタディをご紹介
CASE4
食品工場(食用加工油脂)
“食の安心?安全”への配慮と將來的な展開も視野に入れた新工場が誕生。
建設地 | 神奈川県橫浜市 |
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建物用途 | 食品工場 |
敷地面積 | 14,222m2(4,302.15坪) |
延床面積 | 5,294.53m2(1,601.59坪) |
竣工 | 平成24年3月 |
建物概要 | 6階建て |
平成25年には、創業94年を迎える太陽油脂株式會社様。神奈川県橫浜市において、油脂加工製品の製造販売をされています。具體的な製造品目としては、ショートニングやマーガリンなどに代表される業務用の食用加工油脂製品と、同じく食用油脂を原料とした石けん、シャンプー、ハミガキ、化粧品などの家庭用品です。
太陽油脂様では、この食用加工油脂製品の製造を昭和38年に建てられた舊工場棟で行われていました。永きにわたる操業の中、幾度か発生した設備導入や不具合に対しては、その都度、改修や修繕等で対応。しかしながら、日々高まる食品メーカーや消費者の“食の安心?安全”ニーズに応えることと、作業効率の向上を目指すことの必要性を強く感じられ、工場建屋のリニューアルを検討されることに至りました。
リニューアルにあたっては、大規模修繕や新築、隣地への移転など、さまざまな手法を検討された結果、現在の事務所棟橫の古い建屋があった場所に、新たな工場の新築を決定されたのです。
計畫に際しては、當社を含めた3社にプランニングを依頼。中でも、食品施設の建築実績が豊富だった大和ハウスに、ご依頼いただくこととなりました。
完成した新工場のNCC工場棟は6階建て。當面は、生産能力の増強は求めておられないものの、將來的な設備の増設や補強を視野に入れて、ワンフロア分の余剰スペースを設けました。
清潔感あふれる建物には、HACCP認証およびISO9001:2008(食用加工油脂)を取得されている同社の “食品の安心?安全”へのこだわりに応え、最先端の技術を駆使した設備はもちろんのこと、作業効率に影響を與える動線にも交差汚染を防ぐ工夫が凝らされています。また、一般向けの見學通路も新たに設け、地域の小學生を中心に多くの見學者が訪れるなど、地域貢獻活動にも役立つ施設として、太陽油脂様の企業活動を支えています。
安心?安全に十分配慮した満足できる生産拠點です。
太陽油脂株式會社 代表取締役社長 土屋重美 様
今回、新工場の建築を大和ハウスさんにお願いしたのは、食品施設の建築における実績もさることながら、営業?設計の擔當者の方々のきめ細かでスピーディな対応が、大きな決め手になったといえます。
実は、契約後まもなく東日本大震災が起こりました。幸い當社に被害はありませんでしたが、改めて建物の耐震性の重要さを実感しました。舊工場のように新耐震基準を満たしていない施設では、萬一のことを考えると、従業員の安全面においても心配ですし、取引先への供給責任という面においても不安があります。そういった意味でも、今回の新工場建築は良い判斷だったのではないでしょうか。
完成した工場は、構造部分はもちろんのこと、食品衛生管理の面でも隨所に安心?安全に配慮した設備や工夫がされており、大和ハウスさんにお願いして良かったと満足しています。