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生活を考える

家庭円満の秘訣!家づくりにおける
「パーソナルスペース」とは?

在宅ワークをする機(jī)會が増え、家族が家の中で顔を合わせて過ごす時間が多くなりました。
今までなら、家族団らんのひとときだったはずですが、ある瞬間ではイライラしてしまうことも。
それは家族の「パーソナルスペース」が守られていないことが原因かもしれません。

夫婦や家族といった親しい間柄であっても、わが家の中であっても、
適度に距離を保てる空間は、実はとても大切なのです。

そこで、住空間における快適なパーソナルスペースのつくり方を、
メンタルケア?コンサルタントとして活躍する大美賀直子さんに伺いました。

誰にでもある大事な空間!パーソナルスペースとは?

大美賀さん:「パーソナルスペースは、自分の心身の安心?安全を守るために、他人との間に距離をとってつくる『個人的な空間』のことを言います。個人差があるものの、親密な相手ほどパーソナルスペースは狹くなっていきます。

人との距離というと、『ソーシャルディスタンス』を思い浮かべますが、こちらは新型コロナウイルスの感染対策として、人にうつさない?かからないために設(shè)けた、物理的な距離のことを言います。」

コロナ禍で、これまで當(dāng)たり前だった生活様式が大きく変化しましたが、その一つは、在宅ワークの必要性が増えたことでしょう。

大美賀さん:「在宅ワークの必要性は増えましたが、家で仕事をする準(zhǔn)備が整っておらず、リビングやダイニングの一角で仕事をするケースが多いのではないでしょうか。

そうなるとどうしても、子どもが『遊ぼう!』と話しかけてきたり、家族から相談を受けるたびに、仕事の集中が切れてしまうことも。普段ならたわいない家族のコミュニケーションが、ストレスにつながります。

休日だけでなく、平日も一つ屋根の下で家族が密接して暮らしていると、それぞれのパーソナルスペースを守りにくくなる。すると、大好きな家族でも気詰まりになる。こうした現(xiàn)象が、家の中で起こっているのだと考えられます。」

家族や友人との間の、パーソナルスペースの目安

では、親しい間柄におけるパーソナルスペースとは、どのくらいの距離になるのでしょうか。

大美賀さん:「アメリカの文化人類學(xué)者エドワード?ホールは、パーソナルスペースをおおよそ4つのゾーンに分けています。その中で、家族や戀人、友人など、親しい人同士に許される空間としては、密接距離?個體距離の二つがあります。

つまり、愛し合っている家族同士なら、半徑約45cm以內(nèi)の密接空間、つまり相手を抱き寄せられる距離に近づいても、一般的には不快に感じないでしょう。しかし、仕事に集中したいときや一人になりたいときには、たとえ家族であってもこの空間の中にむやみに踏み込まれると、人は不快な気持ちになるものです。親しい間柄でも、相手の狀況を察しながら、パーソナルスペースを侵さない配慮が求められます。」

また、このパーソナルスペースの距離は、性別や年代によっても差があるそう。

大美賀さん:「狹い空間で人が密集すると、多くの方がストレスを感じますが、特に男性はその傾向が強くなると言われています。そのため、男性が在宅ワークをする際には、特に一人で集中できる空間が必要だと感じることが多いでしょう。

また、子どもは幼い頃は親とのスキンシップを好み、思春期に近づいたら自分の空間を欲するようになります。

つまり、その距離感は、成長に伴って変わるということです。なので、時代の変化はもちろん、家族の將來を見據(jù)えて、住まいを考える必要があると思います。」

快適なパーソナルスペースを確保する家づくり

それでは、快適なパーソナルスペースを確保するための、家づくりのポイントとはどのようなものでしょうか。

一人一人の空間を大切に

大美賀さん:「まず、家族それぞれが一人の時間を大切にできる場所が必要です。在宅ワークが増えた今、家という限られた空間で人が密集しないために、例えば、仕事専用の書斎などが用意できるといいですね。働く人にとって、ワークスペース=パーソナルスペースとなります。難しい場合は、リビングなどの一角をパーテーションで區(qū)切ってワークスペースにするとよいでしょう。視界を遮るだけで、集中力は高められます。」

子ども部屋は成長に合わせて
フレキシブルに

大美賀さん:「子ども部屋は、成長に合わせてフレキシブルに対応できる設(shè)計がおすすめです。小さい時はオープンに使ってコミュニケーションを育む設(shè)計に。大きくなるにしたがって、パーソナルスペースを確保してあげましょう。収納家具をパーテーション代わりにして、部屋を區(qū)切ることもできます。」

夫婦は共有スペースと
個別スペースのバランスを意識

大美賀さん:「ご夫婦は寢室が一緒でも、それぞれのパーソナルスペースを尊重できるレイアウトにしましょう。例えば、部屋の中央にベッドを置き、ベッドサイドにそれぞれのスペースを設(shè)ける。同じ空間でも適度にゾーニングを意識しましょう。」

さらに、家で過ごす時間が増える昨今においては、家族が集まるリビングについても、パーソナルスペースを確保するための工夫が必要だと、大美賀さんは言います。

ソシオフーガルな位置関係

大美賀さん:「家族が集まるリビングには、『ソシオフーガル』という考え方を取り入れてみてはいかがでしょうか。これは、互いのプライバシーを確保するために、病院の待合室や公共施設(shè)のベンチの配置方法などで用いられる空間デザインの考え方です。

例えば、お父さんはソファに座って読書。その背中合わせに配置したイスでは、子どもがタブレットで勉強を。お母さんは斜め後ろのダイニングで調(diào)べものをする。

お互いの視線が合わない位置にソファやイスを置くことで、同じ空間の中で家族の気配を感じながらも、それぞれが自分の時間を過ごすことができます。家族が集うリビングは、気持ちをオフに切り替えて、リラックスできる場所にしたいですね。」

ソシオペタル(対面型) ソシオフーガル(離散型)

高い天井高の確保やロースタイルリビング…
自由な家づくりでもっと快適に

注文住宅で自由な家づくりを

これからの家づくりに欠かせないパーソナルスペースへの配慮。個人差もあるため、家族みんなが快適な家をつくるためには、より自由な発想での家づくりが必要です。

その點、注文住宅なら、家族のライフスタイルやパーソナルスペースに配慮しつつ、自分たちにとって本當(dāng)に快適な住空間がつくれるでしょう。

ダイワハウスでもっと自由な家づくりを

ちなみに、今回お話を伺った大美賀さんは、現(xiàn)在のお住まいを購入された決め手の一つが、リビングを中心とした天井の高さだったとのこと。

大美賀さん:「當(dāng)時、いくつか物件を回っていた中で、一番天井高があって開放感があった住まいを選びました。パーソナルスペースというのは、やはり空間の條件に左右されるもの。なので、自分たちにとって開放的なスペースを十分確保できることが理想です。」

例えば、ダイワハウスの『xevoΣ』なら、一般的な住宅よりも30cm前後も高い2m72cmの天井高なので、開放感もひとしお。一般的に、天井高を変化させると『他者との親密度が変わる』と言われているそうですが、特に、リビングのような共用スペースでは、天井の高さが居心地の良さに影響を與えるそうです。

引用:快適な家づくり、ヒントは「天井の高さ」にあった!

そうした開放感をもたらす天井高に加えて、さらに、床を36cm低くできるロースタイルリビングを組み合わせれば、最高3m08cmもの天井高が確保されることとなります。

大美賀さん:「家族それぞれのパーソナルスペースを確保した部屋づくりはもちろん、リビング、ダイニングで家族が団らんを楽しむ中にも、ソシオフーガルな位置関係をとれるような、スペースのゆとりが必要だと思います。

ロースタイルリビングを採用することは、開放感だけでなく、室內(nèi)空間に高低差を生み、視線をずらすことができるので、ソシオフーガルな位置関係だと言えるでしょう。家族が心地よい距離間でつながりながら、それぞれの居場所をつくることができると思います。」

ニューノーマル時代の暮らしを見據(jù)えて、家族が一緒に過ごす時間を、もっとポジティブに捉えることが必要です。一人のときも、家族一緒でも、それぞれのパーソナルスペースを守りながら、ゆとりのある住空間を目指してはいかがでしょうか。

PROFILE

公認(rèn)心理師?産業(yè)カウンセラー

大美賀 直子さん

「こころと人生と人間関係」のベストバランスを提案します!メンタルケア?コンサルタント。公認(rèn)心理師、精神保健福祉士、産業(yè)カウンセラー、キャリアコンサルタントの資格を持ち、カウンセラー、コラムニスト、セミナー講師として活動する。現(xiàn)代人を悩ませるストレスに関する基礎(chǔ)知識と対処法を解説。ストレスマネジメントやメンタルケアに関する著書?監(jiān)修多數(shù)。

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