これまでの都市再開(kāi)発や地域の町づくりは、人口流入を前提とした拡散型が大半を占めていました。しかしこうした都市?地域構(gòu)造の形成は膨大なエネルギーを必要とするためCO2排出量の観點(diǎn)から見(jiàn)れば、脫炭素社會(huì)の実現(xiàn)には必ずしもプラスにはなりません。そこで都市をコンパクト化してCO2を抑制し、少子高齢化に伴う醫(yī)療?介護(hù)ニーズなど公的サービスを行き渡らせるコンパクトシティが注目を集めています。

高齢化の進(jìn)展でコンパクトシティに注目

コンパクトシティは、建物やインフラを集中させ、徒歩や自転車、公共交通機(jī)関などの交通手段を利用しやすくして車の移動(dòng)を減らし、都市の持続可能性を高めるとともに、都市の魅力を高めて社會(huì)的?経済的な利益を生み出すことが期待されています。

よく似た言葉にスマートシティがあります。スマートシティは、都市のインフラ設(shè)備やサービスを最新の技術(shù)を活用して効率化し、住民の生活の質(zhì)を向上させることを目的としています。ICT（情報(bào)通信技術(shù)）やIoT（モノのインターネット）を利用して交通、エネルギー、照明など都市のインフラを自動(dòng)制御したり、市民サービスを提供したりします。都市の持続可能性を高めるだけでなく、住民の生活の利便性や快適さを向上させる狙いがあります。
コンパクトシティが注目されるようになった背景には、大都市圏における高齢化の進(jìn)展が急速に進(jìn)んでいることがあります。國(guó)土交通省が2015年に発表した資料「コンパクトシティの形成に向けて」によると、東京圏における高齢者人口（85歳以上）は2010年の段階で79萬(wàn)人ですが、2040年には270萬(wàn)人と240％の増加率を予測(cè)しています。名古屋圏、関西圏も同様の予測(cè)が出ています。町田市では、2000年は高齢者2人を生産年齢10人で支えていましたが、2040年には高齢者2人を生産年齢3人で支える狀況になると予測(cè)しています。

図1：大都市における高齢者人口の推移（2010年?2040年）

※東京圏：東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県
※名古屋圏：愛(ài)知県、岐阜県、三重県
※大阪圏：大阪府、京都府、兵庫(kù)県、奈良県
出典：國(guó)土交通省「コンパクトシティの形成に向けて」（2015年3月）

図2：町田市の人口構(gòu)成の変化（推計(jì)）

出典：「Grand Design to 2030 MACHIDA」（町田市未來(lái)づくり研究所からの提言）

都市部での高齢化の進(jìn)展は、醫(yī)療?介護(hù)の需要増を生み、醫(yī)療?福祉サービスなどが満足に提供できなくなる懸念があるのです。こうした狀況下では在宅醫(yī)療など地域包括ケアを?qū)g現(xiàn)して醫(yī)療?福祉の望ましい配置を進(jìn)めていくことが求められます。既に都市の郊外で暮らす人々を別の地域に移動(dòng)?移住させることは難しく、また強(qiáng)制できるものではありません。そこで高齢者でも移動(dòng)が可能な交通手段を再整備し、一定の地域にスーパーや病院などのサービス提供施設(shè)を集約させる都市開(kāi)発が注目を集めているのです。

都市経営と交通網(wǎng)再整備

大都市の周辺にある市町村では、高齢化で生活環(huán)境が大きく変わっています。都心への通勤圏內(nèi)にあるベッドタウン地域も、いわゆる団塊の世代のリタイアなど時(shí)代が移り変わり、地域の活力が低下して百貨店やスーパーの撤退が増えたり、バス路線の縮小?廃止などで公共サービス拠點(diǎn)へのアクセスが不便になったりしている地域があります。
こうした地域での高齢化は稅収の落ち込みも顕著で、地方財(cái)政が厳しくなれば、老朽化したインフラ施設(shè)の改修も難しくなり、來(lái)場(chǎng)者の減少で商業(yè)施設(shè)も不振で撤退し、移動(dòng)手段は自動(dòng)車に依存して渋滯が慢性化します。
従來(lái)の公共サービスを提供することは困難になるので、都市のコンパクト化でサービス拠點(diǎn)を絞り込み、重要拠點(diǎn)を除いて既存の施設(shè)は閉鎖し効率化を図ります。地域に點(diǎn)在する市民サービスセンターのような個(gè)所を増やしたりして住民票発行など公共サービスの代替施設(shè)を増やします。こうして自治體財(cái)政の身の丈に合った公共サービスを維持していくのです。
交通網(wǎng)の再整備も重要な問(wèn)題です。公共サービスの拠點(diǎn)を絞るので、アクセスの整備が不可欠です。縮小?廃止になったバスの復(fù)活は厳しいので、駅前や病院などへのルートには一定の時(shí)間帯を設(shè)けてバス優(yōu)先レーンを?qū)毪筏郡辍ⅴ攻蕞`トフォンで呼び出すことができるオンデマンドバスを採(cǎi)用したりするなど試みが各地で広がっています。

環(huán)境改善だが資産価値の変化も

都市のコンパクト化では、バス路線の再整備や優(yōu)先レーンの導(dǎo)入などによって自動(dòng)車の利用が抑制されるので、排気ガスによる大気汚染の改善が期待できます。また各種のインフラ設(shè)備は重點(diǎn)個(gè)所に絞り込んで新築?改築や改修するので、エネルギー消費(fèi)も従來(lái)に比べて減少します。また要所に緑地を設(shè)けたり農(nóng)地を保全したりすることでより良い自然環(huán)境を維持することが可能になります。

コンパクトシティは、駅前など都市の中心部と役所周辺の公共サービス提供拠點(diǎn)を公共交通網(wǎng)で結(jié)ぶのが基本です。居住地域と環(huán)境保全の地域は區(qū)分されます。ただ交通アクセスの點(diǎn)で、どうしてもサービス拠點(diǎn)からの距離の格差が生まれます。このため拠點(diǎn)から遠(yuǎn)い地區(qū)の不動(dòng)産価値は相対的に低下することは避けられません。各自治體ではコンパクトシティ化のための都市再生計(jì)畫プランを企畫?立案して実行に移すべく動(dòng)いていますが、地域住民の合意形成を含め、さまざまな課題が殘っていると言えそうです。

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