総合病院の勤務醫から「かかりつけ醫」に。
地域に根ざした醫師の眼差しは、醫療と介護の連攜へと向かう。
デイ?ケアセンターを設けて地域の醫療と介護の連攜に取組む
仲嶋醫院の駐車場は診療時間になるとすぐに満車になり、待合室も大勢の人が診察を待っておられます。一日の患者さんは200人前後。さらに時間外には往診…と、月曜から土曜まで仲嶋先生はまさに地域の「かかりつけ醫」として多忙を極めてられていますが、先生をよく知る患者さんの一人はその理由を「誰にも優しい先生のお人柄ですから」と話す。
そして地域に密著して診療をつづける仲嶋先生がとくに気がかりになっていたのが地域の高齢化。 「開業時に75歳だった患者さんは80歳、80歳の人は85歳。いうまでもないことですが、年々、歳を重ねていきます。診察するたびに、いつまでもお元気でいてください、という気持ちが募ってくるのです。地元でともに暮らす方々ですからその思いはいっそう親身です」といい、仲嶋先生の眼差しは地域の高齢者の健康管理から、介護の予防へと自然に向いていったのです。
地域醫療と地域介護とは「同一線上の問題です」と仲嶋先生は話します。そこで、醫師としてできることは何かを考え、開設されたのが通所リハビリーテーションを行うデイ?ケアセンター「ふれあい健康館」と居宅介護支援事業所「うのはな」です。いわば醫療と介護のインテグレーション、連攜です。「デイサービスは醫師でない方でもできます。でも、醫師の私としては醫療に関連することで地域のお役に立てればと…そう考えてデイ?ケアセンターを設けることにしました。その際、迷わず全面的にサポートをお願いしたのが、大和ハウスさんです。醫院もさることながら、介護施設の分野でのシルバーエイジ研究所さんの実績やノウハウはとても高い評価がありましたから」と仲嶋先生は話し、さらには次の構想も頭の中に描いていらっしゃる様子です。
認知癥の高齢者のみなさんの居場所…グループホームを設けることも視野にあるようです。先に仲嶋先生が話されたように、地域醫療と地域介護は一つの線でつながっているのです。しかし本當に大切なこととは、「地域でともに生活する者同士の気持ちと心の連攜です」。仲嶋先生が穏やかな口調で最後に話されたこの言葉が非常に印象的でした。
CASE2
仲嶋醫院/ふれあい健康館/うのはな
- 生まれ育った地元だから、土地にも人にもいっそう親密な愛著
- 醫師と患者の気持ちのつながりこそ、地域醫療の原點
- 雑誌広告が結びつけた大和ハウスとのグッド?パートナー?シップ
- 町に馴染む醫院らしくない外観、使い勝手と患者さんに配慮した動線と空間
- デイ?ケアセンターを設けて地域の醫療と介護の連攜に取組む