土地活用?賃貸物件経営における稅の概略を理解しましょう!【2】不動産を所有しているとかかる稅
公開日:2021/08/31
POINT!
?不動産を所有していると毎年課せられる稅金として、「固定資産稅」と「都市計畫稅」がある
?固定資産稅は、毎年1月1日時點で、土地や建物といった固定資産を所有している人に課せられる
?都市計畫稅は、毎年1月1日時點で、都市計畫法に基づく市街化區域內に固定資産を所有している人に課せられる
今回は、「不動産を所有しているとかかる稅金」について解説します。
不動産(土地や建物)を所有していると毎年かかる稅金としては、「固定資産稅」と「都市計畫稅」があります。
固定資産稅とは
固定資産稅とは、毎年1月1日時點で土地や建物といった固定資産(償卻資産)を所有して
いる方に、市町村(東京23區は、東京都)が毎年課稅する稅金です。
固定資産とは、土地、家屋、償卻資産を総稱したものとされており、次の內容になります。
- 1)土地に関するもの
田、畑、宅地、鉱泉地、池沼、山林、牧場、原野、その他 - 2)家屋に関するもの
住居、店舗、工場、倉庫、その他 - 3)償卻資産
構築物、機械?裝置、工具?器具及び備品、船舶、航空機などの事業用資産で、法人稅法又は所得稅法上、減価償卻の対象となるべき資産。ただし、自動車稅種別割、軽自動車稅種別割の課稅対象となるものは除く。 - 東京都主稅局のホームページより(一部加工)
都市計畫稅とは
都市計畫稅は、市街化區域內にある土地や家屋にかかる稅です。都市計畫事業(公園、道
路、下水道などの都市計畫施設の建設整備に関する事業)あるいは土地區畫整理事業などに充てられる市町村が課稅する(東京23區については、固定資産稅と同じく東京都)目的稅です。
毎年1月1日時點で、都市計畫法に基づく市街化區域內に固定資産(土地?建物)を所有している方に課せられますが、目的が都市計畫事業のため、固定資産稅と異なり償卻資産にはかかりません。固定資産稅も都市計畫稅も、4月から6月ごろに納稅通知書が屆き、合わせて納めます。
固定資産稅?都市計畫稅の評価と稅率について
固定資産稅、都市計畫稅とも稅額算出の基となるのは、「固定資産稅評価額」で、これは
3 年に1 度のスパンで「評価替え」が行われます。
つまり、原則3 年間は変わらないということです。
固定資産稅評価額は公示地価のおおむね70%程度になっています。
2021 年は評価替えの年にあたりますが、2020年の評価(2020 年1月1日)を基に算出されるため、上昇する可能性のある地點が多くなると予想されていました。しかし、2020 年春頃から新型コロナウイルス感染癥の大きな影響を受けている所有者も多いことが考慮され、評価替えを行わず據え置きとなりました。
固定資産稅は、固定資産稅評価額に1.4%を掛けたもので、都市計畫稅は0.3%を掛けたものが原則課稅されます。最終的には市町村(東京23 區は東京都)が條例で定めることになっており、獨自に軽減する市町村もあるようです。
評価額が低い場合、または、同一名義の方が所有する土地?家屋?償卻資産について、固定資産課稅標準額(通常課稅評価額と同じ)の合計額が、土地30萬円?家屋20萬円?償卻資産150 萬円未満であれば課稅されません。この線引きラインを免稅點といいます。
納稅の納期は、4月、7月、12月、翌2月の4分割で支払うことになっている市町村が多いようですが、東京都のような例外(6月、9月、12月、翌2月)もあります。もちろん、一括納付することもできます。
住居用建物に対する固定資産稅の特例
一定の基準を満たす住宅用地については、課稅標準額の軽減が受けられる特例を適用することができます。軽減されるのは評価額によりますので、注意してください。
特例の1つに、「小規模宅地等の特例」といわれるものがあります。
住宅1戸當たり200m2以下の小規模住宅用地の場合、固定資産稅評価額が1/6になり、都市
計畫稅の課稅標準額は、固定資産稅評価額の1/3となります。
また、200m2を超える住宅用地、これを一般住宅用地といいますが、この場合は、固定資産稅
の課稅評価額が1/3、都市計畫稅における固定資産稅評価額は2/3になります。
例えば、800m2の土地に戸建住宅のような1つの住居が建っていれば、200m2までは小規模宅地等の特例が使え、殘り600m2に関しては一般住宅用地の軽減となります。しかし、同じ800m2の敷地に、4つの部屋がある賃貸住宅を建てれば、200×4=800となり、800m2すべてに小規模宅地等の特例が適用され、固定資産稅評価額が1/6となります。
いうまでもありませんが、更地のままですと、特例も適用されず、満額の稅金が課稅されます。
このような側面から遊休地に賃貸住宅を建てる方も多くいらっしゃいます。
もっと詳しく知りたい方は
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