コラム vol.002
指標でつかむ賃貸住宅経営 その1
~利回りの考え方~
公開日:2014/09/01
賃貸住宅経営の採算性を表す指標として、利回りがある。これは、建物を建てるために要した費用とそこから得られる?yún)毪趣伍v係で表され、主に次のような2つの利回りがある。
表面利回り(%)=(年間の総収入÷総投資額)×100
実質(zhì)利回り(%)=(年間の総収入-経費÷総投資額)×100
多くの場合、実質(zhì)利回り(NOI=Net Operating Income)が収益力を見定める基軸となっている。
総投資額は賃貸住宅そのものの建設(shè)費の他にも外構(gòu)工事などの付帯工事費用はもちろん、狀況次第では建設(shè)地にもとあった建物の解體費、インフラなどの整備費用、また各種稅金などまで見ておかなければならない。
また、NOIの利回りは、経費(支出)をどこまで含めるかによって変わってくる。
管理費や修繕積立費、保険、稅金…できる限りかかる費用を見込んでおくことで、より正確な収益力を判斷することができる。
どれくらいのNOIを見込むべきかについては、立地やオーナー様の要求、その時々の金融環(huán)境などにより異なるが、一般的には5%~10%程度見込めるとよいだろう。
経営計畫を立てる際に、細かく費用(経費)を見込んでおくことが必要だと述べたが、収入においても、適切に見込まなければならない。賃貸住宅経営における?yún)毪稀⒓屹U、敷金、禮金などが主なものだ。
空室がなく家賃がきちんと入ってくるかは非常に重要なポイントだ。計畫している賃貸住宅のプランが立地環(huán)境や入居者ニーズに合っていなかったり、家賃設(shè)定がエリアの相場以上に高すぎたりしては、空室が発生する確率が上がり、予定通りの収入は見込めない。こうした見込み違いは、想定していた利回りを下回る可能性につながるので、きちんと見込みたい。
さらに、経営計畫の中の収入計畫を立てる際には、常に満室ということはないので空室率を読み込むことや、経年に伴う賃料の下落の見込みを盛り込まなければならない。