次世代のエコモデルタウン「スマ?エコタウン晴美臺」ネット?ゼロ?エネルギー?タウンの実現
「スマ?エコタウン晴美臺」は、大和ハウスグループが西日本で初めてネット?ゼロ?エネルギー?タウンを実現するプロジェクト。
豊かな環境を守りたい、美しい地球を子どもたちに殘したいという意識を住民みんなが共有できる街づくりです。
街全體のエネルギーの「見える化」
泉北ニュータウンの再生を掲げ、大阪府堺市が2011年に実施した小學校跡地開発の企畫提案コンペに當選した當社は、提案の柱であるZET(ネット?ゼロ?エネルギー?タウン:街全體で創り出されるエネルギーが消費されるエネルギーよりも多い街)づくりに取り組んできました。そして2013年春に誕生したのが、「スマ?エコタウン晴美臺」です。住まい手の省エネ活動を促すための仕掛けとして“HEMS(ホーム?エネルギー?マネジメント?システム)”を全住戸に設置し、各家庭のエネルギー消費量と創出量、リチウムイオン蓄電池の充放電量、蓄電量などの見える化を行っています。
また、集會所にも同様の仕組みを導入して、街全體のエネルギーを「見える化」する「SMA×ECOクラウド」を開発しました。各家庭の省エネルギー貢獻度を住民間でランキングし、上位の家庭には電気自動車のカーシェアリングで利用できるポイント制度を導入するなど、家族で省エネを楽しみながら、街全體で環境意識を高め合う、次世代の街づくりが始まっています。
電線がなく、自然と調和した美しい街並み
街全體のエネルギーの見える化(SMA×ECOクラウド)
太陽光と蓄電池で、かしこく創エネ?蓄エネ
「スマ?エコタウン晴美臺」では全住戸と集會所、憩いの広場(地下式調整池)に太陽光発電システムを導入。住戸ではできるだけ発電量が多くなるよう、南向きの大屋根をデザインし、オール電化タイプでは1戸當たり5.2kW、共有部の集會所と憩いの広場には合計で約19.6kWを搭載しています。
また、エネルギーを蓄えるため、全住戸に6.2kWhのリチウムイオン蓄電池を設置。集會所にも新たに開発した大容量蓄電池(14.7kWh)を設置し、夜間に防犯燈への供給や停電時に備えています。全住戸はZEH(ネット?ゼロ?エネルギーハウス)で、創り出されるエネルギーが消費エネルギーを上回る先進的な環境配慮住宅となっています。そこに暮らすだけで自然と環境意識が高まる街、それが「スマ?エコタウン晴美臺」なのです。
全住戸と集會所に太陽光発電システムを設置
リチウムイオン蓄電池
電気、水、ガスの使用量などをiPad?※でチェック
※iPadはApple Inc.の商標です。
自然環境や街の景観にもこだわって
「スマ?エコタウン晴美臺」では、豊かな街の植栽に、隣接する陶器山の自生種や野鳥が好きな食餌木を採用。街並みのポイントとなる場所には、シンボリックな樹木を植えて美しい景観を形成し、これらを守る景観協定も定めています。
また、電線類の地中化を行い、美しい街路空間とするだけでなく、災害に強い電力?通信インフラを形成しています。
お客さまの聲(松尾様ご家族)
この街に來て環境について改めて學びました
子どもの通う小學校區內にマイホームを持ちたいと考えていた私たちにとって、「スマ?エコタウン晴美臺」はまたとない物件でした。見學に訪れた時、街並みの美しさに魅了され、販売を待って購入に至りました。iPad®※でHEMSのモニターを確認するのが楽しみです。この街に暮らすようになって、CO2のことや原子力発電のことを改めて考えるようになり、勉強もしました。子どもたちも自主的に消燈してくれるようになり、助かっています。
※iPadはApple Inc.の商標です。
擔當者の聲
大和ハウスグループ一丸で街づくり
堺市が実施した公募への提案から企畫全般に攜わってきました。スマートタウンの実現に向けて、大型リチウムイオン蓄電池やSMA×ECOクラウドなど、約1年の短期間に開発する必要がありましたが、総合技術研究所や設備部、情報システム部など関連部門の協力により完成することができました。また、開発造成工事から管理組合運営、カーシェアリングまでグループ各社と連攜して進めることができ、改めて大和ハウスグループの総合力を実感することができました。今後はここで得た経験や技術を活かして他の開発物件にも展開していきたいと思います。
大阪都市開発部 企畫部
企畫グループ 主任
濱崎 孝一
擔當者の聲
ZEHを実現する住宅づくりを追求
企畫提案の段階から、住宅の設計に一貫して攜わってきました。最大の課題は、全ての住戸でZEHを実現することでした。現在、一般に採用されている太陽光発電システムは、3kW程度。しかし、5.2kWのものを搭載しようとすれば、土地利用計畫や建物計畫から検討する必要があり、日照配慮など法律の規制もあって難しかったのですが、なんとか実現することができました。2013年8月頃には管理組合が発足しますので、ご入居者の理解を得ながら、何世代も住み継げる街にしていきたいと思います。
住宅事業推進部 大阪デザイン事務所
街づくりグループ 主任技術者
羽賀 匠
擔當者の聲
周辺環境と調和した街づくりを実現
主に街並み景観や外構造園において、街づくりに攜わってきました。地域の自然とつながるような植栽計畫の第一歩は、隣接する陶器山の調査から始まり、山へ分け入って自生種や、野鳥の種類を調べました。當社からのご提案ではなく、お客さまにこの街を好きになっていただくことを第一に考え、高木から低木まで多種織り交ぜた植栽を施し、自然に囲まれた潤いのある環境を目指しました。管理組合が発足されたら、庭木のお手入れ講座などを開催して街づくりを支えたいと思います。
住宅事業推進部 大阪デザイン事務所
街づくりグループ 主任技術者
舘 智徳