公益社団法人 広島県薬剤師會(huì)
會(huì)長　豊見雅文様

今回、無事に薬剤師會(huì)館を新築移転することができましたが、振り返ってみて印象的だったのが、広島工業(yè)大學(xué)の名譽(yù)教授のアドバイスで「ECI方式」を採用し、計(jì)畫を進(jìn)めたこと。私たちは、まず法人內(nèi)で9名による建設(shè)特別委員會(huì)を設(shè)置。公平性を期すため、役職を持たない會(huì)員から委員長を選出し、私や事務(wù)局長はアドバイザーに徹しました。設(shè)計(jì)會(huì)社と施工會(huì)社である大和ハウス工業(yè)さんと委員が一堂に會(huì)し、協(xié)議?調(diào)整を進(jìn)めたおかげで、スピーディに計(jì)畫を進(jìn)めることができたと思っています。

舊施設(shè)は4階建てで、3階に検査センターがあったのですが、新會(huì)館ではこれを廃止し、代わりに研修機(jī)能付きの薬局を併設(shè)しました。この會(huì)営「二葉の里薬局」には附屬設(shè)備として、安全キャビネット等の設(shè)備を備えた無菌調(diào)剤室を設(shè)置しているのですが、その大きな目的は、“薬剤師の研究環(huán)境の整備”にあります?！杆a剤師會(huì)が運(yùn)営する薬局ならば、すべてのことができないといけない。環(huán)境を整え、知識(shí)?技術(shù)の習(xí)得につなげよう」という思いから生まれたものです。この薬局自體、営利事業(yè)としては成り立つものではないでしょう。あくまで、會(huì)員である薬剤師の職能向上の場(chǎng)として活用していければと考えています。

2階のホールについても、さまざまな意見を反映しました。音を聞き取りやすくするため音響設(shè)備の充実や、子ども連れの會(huì)員も気軽に聴講できるような工夫、車椅子の講演者にも対応できるよう、舞臺(tái)袖にはリフトも設(shè)置しました。これらすべては、「もっと多くの會(huì)員に會(huì)館を活用して欲しい」という思いから。また、移転によって三師會(huì)の會(huì)館が隣接することとなりました。今後は、それぞれの使用狀況によってホールの貸し借りも可能ですし、全部を使って一つの學(xué)會(huì)を行うなど、構(gòu)想はふくらんでいます。

いま、私たち薬剤師にも在宅醫(yī)療への対応が求められています。地域包括ケアにおいて重要な役割を擔(dān)う「かかりつけ薬剤師?薬局」ですが、いま患者さんのお宅を訪問して在宅醫(yī)療に取り組んでいる薬局は全體の3分の1程度です。しかも、1薬局が擔(dān)當(dāng)する在宅の患者は數(shù)名程度という狀況です。

そこで私たちは、併設(shè)の「二葉の里薬局」を若手の薬剤師を?qū)澫螭趣筏?、“在宅訪問の実務(wù)研修の場(chǎng)”としても活用したいと考えています。訪問診療などの後に、処方箋に基づく薬を在宅訪問して屆け、その際に服用したかどうかの確認(rèn)や管理、指導(dǎo)とかといったノウハウを身に付け、在宅醫(yī)療に経験ある薬剤師を増やしていく拠點(diǎn)です。

また、患者様から「どこの薬局に行けばいいのか分からない」などの相談を持ち込んでもらえれば、當(dāng)薬局で研修中の薬剤師を派遣したり、在宅訪問できる薬剤師を直接紹介することも計(jì)畫しています。

ホール等で行う研修や講演は、いわゆる座學(xué)。これと並行して、実踐の場(chǎng)である會(huì)営薬局をうまく機(jī)能させていきたい。新しい薬剤師會(huì)館の果たす役割は、これからもどんどん大きくなっていくことでしょう。