コラム vol.103
賃貸住宅を所有するオーナー様へのコラム
いつまでもご入居者が住まう賃貸住宅になるために
~賃貸住宅のリフォームについて~
公開日:2015/11/27
定期的なメンテナンスや日々の維持管理
賃貸住宅経営においては、空室が出ないようにすることがなによりも重要です。
建築前に、空室が出にくい間取り?設備等をじっくりと検討する必要がありますが、建築後つまり賃貸住宅経営が始まった後では、建物の維持管理が重要なポイントになります。
定期的なメンテナンスや日々の維持管理が必要なことは言うまでもありません。メンテナンスによって、建物の壽命が長くなり、またきれいな賃貸住宅となることで、ご入居者にも好印象を與えます。
また、古くなり建物や設備に問題が見つかった場合は、早期にリフォームを行った方が良いでしょう。
メンテナンスを怠ると、そのことがネガティブ要素となり空室が続き、賃料収入が止まるからです。その加減とリフォーム?メンテナンス費用を比べて検討してみましょう。
一括借上契約を行っている場合、一定額の(契約された)賃料が入ってきますが、空室が続くとその契約の改定の際に減額となる可能性もあります。
どのようにリフォームするか
効果的なリフォーム部位はどこでしょうか。
インターネット検索での部屋探しを想定すると、まずは外観(外壁?エントランス周辺部)でしょう。近年の賃貸住宅は、外壁のリフォームや清掃の手間が少ない素材を使っていますが、20年以上前に建てられた賃貸住宅であれば、適宜リフォームが必要な物件もあります。
また、水まわり設備は、長年の使用によって傷んでくるほか、年々商品そのものの性能がアップしていますので、15年程度を目安にリフォームするとご入居者にとっても魅力が失われないでしょう。
一例をあげましょう。大和ハウス工業グループの大和ハウス工業リフォームが手がけた事例です。
畳の部屋をフローリングにリフォームした事例です。
畳の部屋は現在では敬遠されがちですので、和室をなくし洋室にするのは効果的です。
物件案內に掲載される図面で「和室なのでパス」というご入居者も多いと聞きます。そうしたご入居者も振り向かせることができるかもしれません。
2つ目は、キッチンを入れ替えてLDKを改裝した事例です。
リフォーム前後の寫真を見れば、その違いに驚かれるでしょう。生まれ変わったようにきれいなLDKが誕生しています。
ちなみに、國土交通省資料によると、リフォーム市場は約6兆円でその約21%にあたる1.3兆円が賃貸住宅のリフォームだといいます。
ストック數から考えると、結構な割合を占めていることがわかります。
築年數を経た賃貸住宅を所有されているオーナー様で、空室の悩みを抱えている方は、一度リフォームを検討されてはいかがでしょうか。
※2008年度の建築著工統計調査、住宅土地統計調査、家計調査年報、マンション統合調査、住宅リフォーム統計調査より推計
出典:國土交通省「中古住宅流通、リフォーム市場の現狀」より抜粋