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コラム vol.452
  • 土地活用稅務コラム

「お客様を家族だと考えて守る」という「OHANA」という社名に込めた想い

公開日:2023/05/31

コロナ禍を経て、不動産活用の方法や用途もかなり変わってきた印象があります。當事務所にご相談いただくお客様においても、活用したい不動産資産があれば賃貸住宅を建てるという手段は、2015年~17年あたりが件數的に多く、その頃は、賃貸住宅経営を選択していれば、多くのケースで大きな問題もなく資産運用できていました。
しかし、現在では減少傾向にあり、不動産の有効活用のためには、さまざまな手段や方法をご提示することが増加しています。相続した不動産に対して、施設を建築することなく売卻するというお客様も増えています。

相続する際に不動産資産がある人にとっては、更地をそのまま相続すると該當不動産の評価額に相続稅がかかってしまいますので、賃貸住宅やマンションを建設し、貸家建付地評価とすることで、不動産資産の評価額を下げるという方法を選択するのが良い方法だとされていました。 しかし、地域によっては人口が減少しており、建物の老朽化をきっかけとして賃料が値下がるなど、需要供給バランスが崩れてきています。相続稅評価を圧縮できたとしても、収支バランスが想定以上に悪化し、不動産貸付の経営が成り立ちづらくなるケースも増えています。
賃貸住宅建築だけでは限界にきており、資産の組み換え(ランドセット)による不動産経営?相続稅対策にシフトする必要を強く感じています。
特に、當事務所でお手伝いしている橫浜、川崎エリアと県西部エリアは、賃貸住宅経営に適した場所とそうでない場所とに顕著に分かれてきています。新型コロナウイルス感染癥の影響が落ち著いてきたのもひとつの要因ではないかと思います。不動産會社の方々とは常に情報交換を行っていますが、コロナの影響も落ち著きはじめ、「地方や郊外の土地や物件が欲しい」というニーズがここへきて急激に縮小していると聞いています。

適切に資産を組み換え、お客様の資産を守る

私たち稅理士の仕事はお客様の資産を守ることです。
前述の通り、社會環境が変化しており、それに伴ってお客様のニーズが大きく変化していると感じます。
今まではオーナー様がお持ちの土地に建てていただくのが、集合住宅の王道のやり方でしたが、現在、資産活用に関する提案の主流は、資産の組み替えをベースにしたランドセットや投資案件のご提案となっています。
たとえば、所有される土地を売り、その資金を元手に東京の土地と建物を買う。あるいは、もう必要ではない土地、保有していること自體が負擔になってしまうような土地を売卻や整理し、別の資産に投資したりするなどの提案をさせていただく。つまり資産の組み換え(ランドセット)をご提案するケースが激増しています。
「資産活用に関して何か良い話をいただいた場合には、大和ハウス工業にすべて任せておけば良い」というやり方で、何とかなった時代もありました。しかし、私たちのような會計事務所で、資産活用、資産防衛を本気でやろうと思ったら、大和ハウス工業という専門家の持つ知識や知恵、情報をお借りするのはもちろんですが、本気でお客様と一緒に取り組む必要があります。會計事務所としても今まで以上に親身になって、その方の資産背景だけでなく家族背景といった情報を共有し、將來設計という夢をともにする必要があると思っています。
また、同業者の中にはハウスメーカーさんを下請け業者扱いするような方もいますが、パートナーとして一緒に仕事しないとうまくいくはずがありません。人口が減少する社會において、條件の良い賃貸住宅やロードサイドに適した遊休土地を所有しているオーナー様はほとんどいない狀況の中、お客様といろいろなお話をして、お客様の未來を育むお手伝いを、さまざまな方法を取り入れながら丁寧にやっていかなければなりません。それはハウスメーカーさんとの関係においても同じだと思います。ChatGPTなどのAIが進化し、時代が大きく変わってきています。AIにできない事、それはハウスメーカーとともにお客様に寄り添うことだと思います。

社名を「OHANA」とし、お客様を家族と思って接する

「お客様は神様です」という言葉は、好きではありません。當事務所の名前は「オフィスオハナ」で、ハワイの言葉で「OHANAは家族」という意味合いです。開業する時、お客様を自分のおじさんやおばさんと思ってこの仕事を攜わらないと、おそらく生き殘っていけないと思いました。お客様を家族だと思えば自然と本気で大事にしますので、オフィスオハナという名前にしました。
お客様を家族と捉えるということから私たちの仕事は始まります。申告書や書類を作るだけではなく、どうやってお客様の気持ちに寄り添うのかが大切です。例えば會社の経理で、「社長、こんなの駄目ですよ」と言うことがありますが、自分の弟がやっている會社だったらどうするかと考えています。「お前何をやっているんだ。潰れるぞ」と、そこに感情や熱意、想いや愛情が入るはずです。會社さんの顧問や相続のお手伝いをする場合も、擔當者には、自分の家族だと思って接するようにと指導しています。

大和ハウス工業さんのお力をお借りしながら、家族のようにお客様に対応しながら、今後も資産形成?資産活用を通じてお客様を守っていくお手伝いをしていきたいと思います。
ただし、資産活用は情報が命です。いつも大和ハウス工業さんにお願いするのは「とにかく情報を先に欲しい」ということです。そんなにすぐには決まりませんが、情報のカードをたくさん持って、出會ったお客様に見せたら、それ欲しいとなるかもしれません。いくら資産活用、資産の組み換えを勧めても、「どこでどうやってやればいいの?」と聞かれた時、手札を持っていないと有効な提案はできません。大和ハウス工業さんは全方位的に事業のカバーができていますので、大和ハウス工業さんと手をつないでいれば良いことがあるのではないかと思っています。

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