保育園期を乗り切る
宮脇 裕二(ミヤワキ ユウジ)
妻、長男(2才) ※取材當時
大和ハウス工業 東京本社集合住宅事業推進部営業統括部アセット?ストック営業所(東京駐在)
2006年入社。東京支社集合住宅事業部営業課を皮切りに、東京本社集合住宅事業推進部営業統括部等を経て、現在はアセット?ストック営業所所屬、主任。
共働き家庭の最大の難関は子どもが保育園に入園して以降にやってくるようです。當初は妻に保育園の送り迎えを任せていましたが、出産後體力の落ちた妻に大きな負擔をかけることになりました。現在は、時差出勤を活用して保育園の送り迎えを夫婦で交互に行い、その分ゆとりのできた妻が朝の間に家事をこなすという生活パターンが定著したそうです。
利用した育児支援制度
時差出勤制度の利用を開始したのは、子どもが保育園に入園してしばらく後のこと。當初は、保育園の送り迎えともに妻が擔當していましたが、朝、子どもがぐずって會社に遅刻したり、子どもが熱を出すなどして會社を早退したりと、妻にかかる負擔が大きくなっていきました。
子育ても仕事も大切にしたい、というのが夫婦の共通の思い。二人で話し合い、出した解決策が、妻も出勤時間を調整し、送りと迎えの擔當を曜日ごとに決め、家事を上手くこなせるような役割分擔をすることでした。
保育園の登園時間は午前8時から、迎えの時間は午後8時まで。通勤時間は約1時間15分。時差出勤といっても、朝の出勤時間をわずか30分ずらしただけです。
保育園の送り迎えを交互に行うようになってからは、その分ゆとりのできた妻が朝の間に家事の大半を片付けられるようになったそうです。出産以降、體力が落ちた妻を心配していた宮脇は、心にも體にもゆとりが持てるようになった妻を見て、ほっと胸をなでおろしました。
宮脇の経験からいうと、30分程度の時差出勤であれば業務に大きな支障をきたすことはないと言います。育児?家事を分擔するために、それ以前から、「効率」「時間管理」「ワークシェア」を意識して仕事に取り組んできましたし、「ノー殘業」を心がけてきたからです。
でもひとつ違いがありました。それは、人に仕事を「任せる」ことができるようになったこと。以前は、自分が請け負った業務に関して、自分のやり方に強くこだわる傾向がありました。他者に仕事を依頼しながら、自分がイメージしていた內容と違うと、差し戻したり、ときには自身で手直ししたりすることもしばしばだったそうです。実に効率の悪い仕事の仕方をしていたわけです。
現在は、「方向性と結論だけはしっかり共有し、プロセスに関しては任せる。そして、出來上がったものが自分のイメージと異っても、課題さえクリアできていればよし」と、認められるようになりました。他者の仕事に対する期待レベルを落としたわけではなく、自分にはない良さを評価し、それを活用する方法を見出す視點を持てるようになったのです。
社會の流れは父親による育児を後押しする方向に向かっていて、職場の理解も得やすくなっていると言います。実際、「上司はがんばれと応援してくれましたし、同僚も私の狀況をよく理解してくれ、快く仕事を引き受けてくれました」。日頃から、家族の話をしていたことも、職場の理解をスムーズに得る一助となったようです。「同僚の誰かが今の私と同じ立場になったときは、今度は、私がフォローしてあげたいと思っています」
育児の際の仕事上のデメリットばかりにとらわれず、「まずはその狀況に飛び込んでみること。工夫しだいで何とかなる」というのが、體験者としての宮脇の実感です。
時差出勤制度を利用してよかったことは、妻の負擔を軽減できたこと、仕事の効率がむしろアップしたこと(実際に殘業時間が減ったこと)などいくつかありますが、なかでも嬉しかったことは、子どもと接する時間が増えたことだそうです。
「子どもにこうしてあげようと、子どもの將來を考えながら想像を巡らせているとき」、それがいまの宮脇にとって至福の時間だそうです。
子どもの朝の身支度、洗濯、掃除、ゴミ出しが夫の役割。妻は、朝のうちにできる家事をし、余裕をもって出勤できるようになりました。
※ 記事內容および社員の所屬は取材當時のものです。
Sustainable Journeyは、
2024年3月にリニューアルしました。
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