右)バルコニーにはミミズコンポスト。家庭ゴミの約40~50%と言われる生ゴミが“資源” に変身!
「減らす、再利用、再資源化」を守っていても、モノはいつか劣化しゴミになる。そこで、最初からゴミにならない自然素材を選んで自然に返そうという取り組みが始まっています。この取り組みを実踐するための2つのエコルールが、サステナブルな暮らしにとって大切なのです。
エコルールの1つ目は「自然に返せる以上に資源を取らない」こと。例えばプラスチック製の使い捨ておむつは自然に返るのに500年かかりますが、布なら半年で済むと言われています。
左)70%の節水を可能にするシャワーヘッド。節水シャワーヘッドはホームセンターなどで販売されています。
右)ベランダに設置したミニソーラーパネル。専用ケーブルを使って攜帯電話の充電をまかなっています。
2つ目は「できるだけ地上の資源を使う」こと。「地上」の資源(植物など)が排出するCO2は自然な循環から発生するものなので、溫暖化に大きく影響しません。しかし「地下」の資源である石油からプラスチックやガソリンなどを作る際に出るCO2はもともと地上にはなかったものなので、溫暖化に影響します。
左)トイレも徹底的に「地上製」にこだわり、タオルハンガーもバナナの皮でできたものを選んでいます。
右)生物多様性に與える問題の一つ「農薬」。畳は花粉を運ぶハチに無害な薬品しか使っていないものを採用しました。
私たちが住んでいるマンションの部屋は、このエコルールを軸にリフォームしました。暮らしの中でも、オーガニックの化粧品を使ったり、ベジタリアンとして食品にも気を遣うなどを心がけています。
ただし、すべてのエコルールに関して、快適さを失わないことも大切です。使い捨てがすべて悪いわけでなく、リターンできればいい。環境ラベルのついたものを意識して選ぶことでもいい。楽しみながら続けていくことがサステナブルな社會への第一歩となるはずです。まずはできることから取り組んでみてください!
左)天井を上げ、ゆるやかなカーブをつけ、隣の部屋との間仕切りにも開口部を設けて採光をUP。
右)太陽の動きに合わせて日中、鏡を使って光を照明のシェードに當てる、家の中が明るくなって節電できます。
ペオ?エクベリさん(寫真右)
株式會社ワンプラネット?カフェ取締役。サステナビリティ?プロデューサ。
サステナビリティ、持続可能な開発目標(SDGs)の取り組みで世界トップのスウェーデン出身。日本全國での講演、ワークショップや、スウェーデン視察ツアーを実施し、企業や団體の具體的なサステナビリティ推進を支援している。
聡子?エクベリさん(寫真左)
株式會社ワンプラネット?カフェ代表取締役社長。
サステナビリティ関連のコンサルティング、講演、ワークショップを企業、団體向けに行う。ペオ?エクベリとともに、ザンビア(アフリカ)、インド、歐州でのバナナペーパー事業を推進。具體的なアクションづくりに注力する。
エクベリ夫妻の立ち上げたOne Planet Caféでは現在オーガニックのバナナ莖から取った「バナナ繊維」を使用した、フェアトレード紙を使い、バナナ名刺、シール、卒業証書、カードセットなどを提供しています。この取り組みは、アフリカ女性の自立支援にも役立っています。
Sustainable Journeyは、
2024年3月にリニューアルしました。
Sustainable Journeyは、
2024年3月にリニューアルしました。