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新たな住まい方、「ゆったりと自然に溶け込む生活」をご提案します。

オーナー様の暮らしぶり紹介

焼き物に魅せられて。新たな一歩を踏み出す。

豊かな大自然に囲まれながら、好きな創作活動を楽しむ。そんな暮らしにあこがれる方も多いのではないでしょうか。
ご紹介するのは、南那須?大金臺林間住宅地の工房で、陶蕓に打ち込まれているHさんです。Hさんに南那須?大金臺林間住宅地工房を構えられた経緯、また陶蕓に対する思いなどをお聞きしました。

グラフィックデザイナーから陶蕓家へ

元々は東京でグラフィックデザイナーをされていたというHさん。立體の勉強にと粘土を練習されたのが焼き物に魅せられたきっかけだとか。「體を使いますから、流れる汗や疲労感が心地よかったんです。子供の頃の泥遊びの感觸も思い出しましたし。グラフィックデザインと違って一から十まで自分の力を発揮できる分野だと思いました。それで焼き物やるのなら別に東京にいる必要もないなと思ったんです」。

Hさんの工房は「素月苑」と名付けられている。

烏山町(現、那須烏山市)に移り住んだHさんは馬頭町(現、那珂川市)の製陶所に入門。自転車で約4kmの道のりを昇って降りてそこからバス、という苦労をしながら通われたそうだ。
「田舎の人は親切だから、送ってくれたり、野菜をくれたり。辛かったけど楽しい日々でした」とHさんは當時を偲ばれる。でも大変だったのは往復の道のりだけではなかったようだ。
「例えば土。土を買うのに一苦労です。當時は女性で陶蕓を志すこと自體珍しかったし、女性は不浄だという意識があったんです。業者が土を2トン単位でしか売ってくれないんですよ。でもここで負けちゃいけないと思ってキャンプ場の2トントラックを借りて出かけました。そして戻ってから頭を抱えました。向こうで男性5、6人がかりで積み込んだものを、一人で降ろさなくてはいけない。人間一人では生きていけないなと思いました(笑)」。

土を練る。ここで手を抜くといいものは生まれないとか。

子育てを終え、再び創作活動を開始

その後、烏山町で知り合ったご主人とご結婚。數年後、南那須?大金臺林間住宅地へと住まいを移されたのです。南那須?大金臺林間住宅地に住まわれてもう30年以上。
「大金臺で確か7軒目。まだ小さい子どももいましたし、心配してくれた親戚とかもいましたが、今は逆にうらやましがっています(笑)」。

土のあたたかさを感じさせるHさんの作品たち。

しばらくの間は子育てをメインに立ち位置を専業主婦に置いたHさん。創作活動を本格的に再開されたのは比較的最近のことだとか。「本當は50歳で再デビューって言う予定だったんですが、聲をかけてくれる方がいて1年早まってしまいました。準備期間に10年はかかったかしら。お金がないんで(笑)、道具のほとんども中古や主人と一緒に作った手作りです。でもその工夫が楽しいんですけどね」。

主に食器?花器を作られているHさん。檪や楢、松、山桜等を工房で一冬燃やして釉薬を作られるそうだ。それを1300度で還元焼成すると緑色になり、よどみは「ビードロ」、流れた景色は「涙のしずく」といわれる美しい紋様になる。
「ここ數年ですね。ある程度満足できるものがコンスタントに出來るようになったのは。焼き物は手抜きをすれば、手抜きの結果がはっきり出ますので、厳しいけど楽しい世界です」。

掻き落としと呼ばれる作業。筆で描く線とちがって強くきっぱりした印象を與える。

Hさんの創作活動、そして暮らしは、自然の恵みを受けながら著実に続いていきそうだ。

ロクロをまわすHさん。見事な手さばき。

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