2013/11/27
ニュースレター
■「環境と企業収益の両立」を目指す中期環境行動計畫「エンドレス グリーン プログラム 2015」を策定 |
大和ハウス工業株式會社(本社:大阪市、社長:大野直竹)および大和ハウスグループ各社は、今後3ヵ年(2013~2015年度)の中期環境行動計畫「エンドレス グリーン プログラム 2015」を策定しました。
當社グループは、2011年、住宅や建築物のライフサイクルにおける「環境負荷ゼロ」に挑戦する「環境中長期ビジョン2020」を策定し、グループ一丸となって取り組みを進めています。
今回策定した「エンドレス グリーン プログラム 2015」では、住宅?建築、街づくりでの環境配慮など、事業戦略と一體化して推進する戦略的環境活動を重視し、新たに具體的な目標を設定して取り組みを加速させます。また、地球溫暖化防止や生物多様性保全など、社會的責任を果たす基本的環境活動にも継続して取り組み、「環境と企業収益の両立」を目指します。
さらに、環境経営の対象範囲を海外、取引先に拡大するとともに、全従業員の環境経営への參畫意識の向上を図るなど、環境経営の基盤強化にも取り組みます。
■「エンドレス グリーン プログラム 2015」の基本方針と重點テーマ 1.事業戦略と一體化して推進する戦略的環境活動 (1)住宅?建築、街づくりでの「スマート&エコ」の推進 ①スマートシティへの取り組みを全國で加速 |
分譲戸建住宅を中心に、街區全體でエネルギーの効率利用を実現するスマートシティの開発を全國で推進していきます。 また、事業橫斷、グループ連攜による先導的な複合型街づくりを通じて省CO2先導プロジェクトの創出を目指します。 |
【スマ?エコ タウン晴美臺(大阪府)】 |
②スマートハウス?スマートビルの普及を拡大 |
パッシブデザイン(※1)、省エネ、創エネ、蓄エネ、エネルギーマネジメントをコンセプトに、全ての事業でスマートハウス?スマートビルの開発?普及に取り組み、同仕様の住宅?建築物の採用比率を50%以上(※2)に拡大します。 |
【大和ハウス岐阜ビル(岐阜県)】 |
※1.自然エネルギーを最大限利用した建築デザインのこと。 ※2.加重平均(売上高あたりの平均採用率)、12年度は37.8%。 (2)コア事業と連攜した環境関連ビジネスの拡大 ①環境貢獻型事業のさらなる成長 |
低炭素社會、循環型社會、自然共生社會への対応を成長分野と位置づけ、環境エネルギー事業、住宅ストック事業、リース事業、環境緑化事業など、社會的課題に対応する環境貢獻型事業のさらなる成長を図り、同事業の売上高を2012年度1,578億円から1.3倍以上となる2,100億円まで拡大させます。 |
【大阪マルビル「都市の大樹」(大阪府)】 |
②再生可能エネルギーによる発電事業の推進 |
自社の遊休地、自社施設の屋根等を活用したメガソーラー事業を加速させ、2015年度までに2012年度比6倍以上となる計100MW(メガワット)の再生可能エネルギーによる発電事業に取り組みます。 |
【舊札幌工場跡地太陽光発電所(北海道)】 |
(3)環境技術開発?環境マーケティング機能の強化 ①住宅?建築における次世代環境配慮商品の開発 |
戸建住宅事業では、2020年までに環境負荷「0(ゼロ)」(CO2排出量をゼロ、光熱費をゼロ)となるエネルギー自給住宅に進化させるためのプロジェクト「Smart xevo Eco Project(スマート?ジーヴォ?エコ?プロジェクト)」を加速させ、HEMS(※3)の機能強化?標準化など、生活者視點でのスマートハウス開発を進めます。 また、商業施設事業?事業施設事業でも、パッシブ技術の開発などを通じて、次世代環境配慮型建築「D’s SMART」シリーズの進化を図り、2020年までに環境負荷「0(ゼロ)」(運用時のCO2排出量ゼロ)を目指す「Smart-Eco Project(スマートエコプロジェクト)」を加速させていきます。 |
※3.ホーム?エネルギー?マネジメント?システム。 ②自社?グループ施設における省CO2先導プロジェクトの推進 |
自社?グループ施設を環境配慮型建築のショールームと技術検証の場と位置づけ、施設の新築時には獨自の先進技術を積極的に導入するとともに、既存施設ではICT(※4)を活用したスマート化を図るなど、新築?既存の両面から省CO2先導プロジェクトを推進し、環境先進ブランドの確立につなげます。 ※4.情報通信技術。 |
【大和ハウス工業 奈良工場(奈良県)】 |
2.社會的責任を果たす「基本的環境活動」 (1)商品?サービス、事業活動プロセスの両面で地球溫暖化対策を推進 ①環境配慮商品?サービスの普及によるCO2削減貢獻の拡大 |
全事業においてスマートハウス?スマートビルの本格展開を図るとともに、固定価格買取制度を活用した太陽光発電の提案?普及を加速し、年間のCO2削減貢獻量(※5)を2012年度254萬t(トン)から約1.4倍となる364萬tまで拡大させます。この數値は、當社グループの2015年度年間CO2排出量(計畫値)の約10倍に相當し、杉林が1年間に吸収するCO2吸収量に換算した場合、東京ドーム約61,000個分(※6)に相當します。 |
※5.當該年度に提供した商品?サービスのCO2削減効果を想定使用年數に渡り積算した値。 ※6.杉の木(50年生)1本の吸収量(14kg-CO2/年?本)に換算し、かつ895本/haで計算。(出典:林野庁HP) ②事業活動プロセスに伴うCO2排出の削減 |
事務所?工場?商業施設などにおいて、各モデル施設を選定し、徹底した運用改善と集中的な省エネ投資を進めます。 また、効果の高い施策の水平展開を図り、グループ全體の売上高あたりのCO2排出量を2005年度24.8t/億円から40%削減(14.9t/億円)します。 |
【売上高あたりのCO2排出量】 |
(2)生物多様性に配慮した開発?街づくりの推進 開発?街づくりにおける緑の保全?創出 當社が開発する分譲物件及び都市圏における大規模請負物件を重點ターゲットに、新たに建物用途毎に「緑被率(※7)」の目標を定め、「緑被面積(※8)」の拡大に取り組みます。また、自然環境と共創共生を図り、分譲戸建住宅の全てが「環境共生住宅認定」となるよう一層の普及を目指します。 ※7.緑被率=緑被面積÷(敷地面積-建築面積)。 ※8.緑地の水平投影面積。 |
3.環境経営の基盤強化 (1)グローバル?取引先への環境活動の拡大 昨今、ステークホルダーが環境経営を判斷する上で、グループやサプライチェーン(※9)一體での環境活動が重視されています。そこで當社グループでは、海外に拠點を置く主要なグループ會社における環境方針の共有と環境負荷データの把握を進めます。 また、住宅?建築に関わる生産?施工協力會社、資材調達會社、設備協力會社などと省エネ活動?環境配慮商品開発等での協同活動を推進させていきます。 ※9.製品やサービスが消費者に屆くまでの繋がり。
(2)全従業員の環境経営への參畫意識の向上 會社?部門間の情報共有を図るグループ合同ワーキングを通じて、環境知識と推進力を兼ね備えた環境推進リーダーの育成を図るとともに、全従業員向けの環境教育?研修プログラムを充実させ、環境活動の活性化を図ります。 |
■「エンドレス グリーン プログラム 2015」の主な環境目標 |
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※10. 分譲戸建住宅?商業施設?分譲マンションなど複數の施設による組み合わせからなる開発。 |
【 未來を、つなごう We Build ECO 】 |
【関連情報】 > 大和ハウスの環境への取り組み |
以上