バックオフィスのデジタル化
當社では、「働き方改革」の取り組みによる長時間労働の削減や、より付加価値の高い業(yè)務へのリソースのシフトを目的に、RPA(*1)を導入しています。2016年度からパイロット運用を始め、2017年7月にはガバナンス強化のため情報システム部內にRPAチームを設置し、情報システム部員の內製によるロボット開発を行ってきました。管理部門の定型間接業(yè)務代行ロボットや営業(yè)支援ロボット、最近ではコンプライアンス強化支援のロボットなど、製作したロボット數は累計310體となっています。また、2020年度からはグループ會社への展開を進め、現在、グループ會社に対する支援?開発は6社となり、合計19體のロボットが稼働しています。
2019年7月に開催した當社グループ向けカンファレンス「RPAサミット」後、當社グループへのロボット派遣の仕組みを構築し、2020年度から本格的にグループ展開を始動しています。グループ會社が単獨でRPAを導入する際の技術やコスト面での課題を解決し、內製化によりこれまで蓄積した経験とノウハウを活用。ロボットが稼働した時間をロボットの時給と掛け合わせ、ロボットが働いた時間だけ費用を負擔する従量課金サービスを実現しました。
RPAは、これまで人が行っていた定型業(yè)務の自動化が対象範囲でしたが、最近では基幹システムとSaaS(*2)間、あるいは異なるSaaS間でのデータ連攜でも活用が広がっています。當社でも業(yè)務基幹システムとSaaSとの連攜ロボットが開発の主體となってきており、RPAは個々のラストワンマイル(*3)の業(yè)務を自動化するだけではなく、AIやクラウドサービスと連攜して、バリューチェーン全體の自動化を可能にするまで進化しています。また、スピード感が求められるDX推進活動は、內製によるRPA開発の「関係者間の対話が社內中心であるため、コミュニケーションを迅速に行える」、「業(yè)務に精通した擔當者と対話しながら開発を行える」、「開発のノウハウを集約?蓄積できる」といった利點を活かすことで効率的に進めることができています。人財育成の観點においても、開発者だけではなく、利用ユーザーのデジタル人財育成にもつながっています。2021年からはCoE(統(tǒng)制部隊)(*4)とデジタルファクトリー(開発?運用部隊)を分けることで、さらなる開発スピードの向上に挑戦しています。
図1:効果額と業(yè)務削減時間
(*1)RPA(Robotic Process Automation):これまで人間がコンピュータ上で行っている定型作業(yè)をロボットで自動化する仕組み
(*2)SaaS(Software as a Service):クラウドサーバにあるソフトウェアをインターネットを経由して利用できるサービス
(*3)ラストワンマイル:顧客にモノ?サービスが到達する最後の接點
(*4)CoE(Center of Excellence):ベストプラクティスとツールが配備された専門組織のこと